1,症状が一気に悪くなってしまいました。
ある頃からなんとなく頭皮にむずむず違和感があったりかゆみを感じるようになり、生え際のあたりに少し湿疹ができることもありました。
特別気になるほどでもなかったので、最初は自分なりに頭皮に刺激を与えないようにして様子をみていました。
シャンプーのときに頭皮を傷つけないように指の腹で優しく洗うようにしたり、ヘアーオイルや洗い流さないトリートメントなどを使わない、ドライヤーの熱を頭皮に当てないというようなことです。
しばらくは症状が落ち着いていたのですが、少し良くなっては悪化するということをくり返し、そんな中、恐る恐る美容室でカラーリングをしたところ、症状が一気に悪くなってしまいました。
2,近所の皮膚科を受診
それまではひどいときでも小さな湿疹がところどころに出る程度だったのが、湿疹が頭全体に広がり、湿疹自体も大きく膨らみをもったものが混ざってきたのです。
あまりにも急激に悪くなってしまったので、これはもう病院に行かなければいけないと観念して、近所の皮膚科を受診しました。
診察室に入って医師に症状を伝えると、患部をチラッと見ただけで「頭皮湿疹、だいぶひどくしちゃったね。
これは脂漏性(しろうせい)湿疹ですよ」と言われました。頭皮湿疹といわれるとは思っていましたが、そこから脂漏性湿疹という病名が出てくるとは想像していませんでした。
個人的なイメージでいうと、脂漏性湿疹は主に乳児がかかる病気で、頭皮や顔に赤い湿疹ができたり、頭皮と眉毛に黄色くて厚いフケのようなかさぶたのようなものがびっしりとできる。
これが私の知っている脂漏性湿疹でした。
「大人なのに!?」と思わず言ってしまったら「大人だって皮脂の分泌が多いと脂漏性湿疹になるんだよ」と簡単に返されました。
「ヘアカラーは刺激が強いからしない方がいいですね。どうしてもするならマニキュアの方がだいぶましだよ」と言われ、薬を処方されて診察は終わりました。
3,処方されたのは「リンデロンVGローション」でした。
リンデロンVGは炎症を抑えるステロイド剤に抗菌作用のある抗生物質を配合した薬で、軟膏が一般的ですが、頭皮湿疹の場合は使いやすいローションが処方されるようです。
小さなプラスティックのびんに入った乳白色のローションを毎日3~4回つけていると、数日で症状が軽快しましたが、良くなったと思うとまた炎症がひどくなるというくり返しでなかなかきれいに治らなかったので、1か月ほどしてもう1度同じ皮膚科を受診しました。
今度はリンデロンではなく「デルモゾールGローション」という薬に変わりましたが、リンデロンVGローションのジェネリックで、成分も効能も全く一緒ということでした。
皮膚科にはひと月おきくらいに3回診察に行き、その度に薬を10本ずつもらいましたが、治る兆しが見られなかったので行くのをやめてしまいました。
手元にはまだ15本くらいのデルモゾールGローションが残っていますが、今は全然使っていません。
処方薬で治らないものが市販薬で治るわけはないとは思いましたが、ほかに方法もなく、ここから私の市販薬リサーチが始まりました。
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